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【8】医療者のメンタルヘルスケア
問題は患者ではなく医療者の心?




■ 問題は患者ではなく医療者の心?

 「医療現場で人の問題を援助していると、
 なぜか医療者自身の課題が表面化してくる」

さて、今述べたことは、こういう視点もあります。それは、

「医療現場で人の問題を援助していると、
なぜか医療者自身の課題が表面化してくる」


ということです。

これは、扱う問題が非常に微妙で深いため、問題解決のために、
自分自身との対決が不可欠になってくるからだろうと思います。

先ほどの症例で言うなら、私自身の問題点は、自己保身の心、でした。

患者さんがもう一歩よくならない場合、
もしかすると問題は私たち医療者の心にあるかもしれない、
という観点から見つめていくことも大切です。

たとえば、患者さんよりも、
自分を優先した仕事になっているのかもしれません。
本来は入院させるべき人を、夕方になって受診したため、
自分の都合で入院させないで帰してしまうことだってあるでしょう。

休日には休みたいですから、週末、具合の悪い患者さんを、
他の病院に転送することもあります。
こういうことは、無意識に行ってしまうのです。
そういう私もそのような選択はよくやっていました。
今も疲れているとそうなります。

しかし人間というものは、自分の都合を優先させて生きていると、
どうも不幸感覚が強くなってくるのです。

また、そのような姿勢で医療を行っていると、
患者さんは結構見抜きますので、関係が悪化することもあります。

何となく楽しくなかったり、
患者さんとうまくいかない状態が続いた場合は、
自分自身の課題がそこにあるのかもしれないと思い、
ちょっと振り返ってみることも必要です。

このように、日常的な、自分の心と行ないの傾向性を知ることが大切です。
日々、できる範囲で心をふり返ることが、自分の課題の発見につながり、
意外なところで自分自身の心を救うことにつながってくるのです。


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